佐賀県にある県立病院「好生館」の緩和ケア病棟(ホスピス)では、
毎週金曜日になると地域の方がボランティアで「ひまわり喫茶」という
温かい会を開いています。
そこでは、地域のボランティアの方が集まって
ケーキやお菓子、コーヒーを出したり、
絵本の読み聞かせやピアノ、コーラス、ギターなどの演奏も
行われています。
ボランティアさんの中には、
「ひまわり喫茶」をずっと支えておられるお坊さんがいて、
クリスマスの時期になると
讃美歌を歌いに来てくれるキリスト教の方もいて、
宗教も越えて、みんなで温かい空間を作っているように感じます。
会をずっと支えているお坊さんたちは
消えて行くいくつもの「いのち」の灯を、
温かく見つめて来られたことでしょう。
そんなお坊さんの一人・五十嵐さんが
地域の小学校で「いのちの講演会」を行っていると聞いて、
五十嵐さんにお願いして、講演会の見学に行きました。
(2006年くらいのことです。)
五十嵐さんは講演会の最初に、子ども達にクイズを出しました。
「今から紹介する歌は、いのちと夢の歌です。」
そしてゆっくりと歌詞を読み上げましたが、
最初は誰もピンときませんでした。
低学年の一人の子どもの声が、静まりかえった体育館に響きました。
「アンパンマン!!」
驚きと喜びが入り混じったようなどよめきの後で、
始まった元気な歌声の中に、言葉の中に、
確かに「いのちと夢のメッセージ」を見つけました。
歌に込められた「メッセージ」を感じながら歌うことで、
聴くことで、こんなに音楽は豊かに響くんだなぁと思いました。
ホスピスでの演奏の様子(ひまわり喫茶のブログ)
http://blog.livedoor.jp/sagahimawari/archives/7566271.html