「教員人生、余命2ヶ月です」と話す校長先生。
愛知県のPTA大会でコンサートを聴いていただき、
小学校に呼んでくださった。
校長室には小さな子ども用長机が3つ置いてあり
休み時間には低学年の子が校長室の「寺子屋」に集まる。
壁に貼ってあった「素の○○くんで」と書いてる紙は
先輩からもらった大切な一枚。
「校長先生になっても、決して偉そうになっちゃだめよ」
「子どもたちのそばにでいてあげられる、あなたのままで」
というメッセージ。
メッセージそのままの校長先生だった。
カラータイマー3分間と題して短くて心に響く校長先生の話は
子どもたちに人気だ。
こんな張り紙と、
こんな紹介文を書いて、待ってくださっていた。
心がぽかぽかと、温かい。
普段は小学校では、歌わない
「越えてゆけ」を歌った。
最後の2ヶ月を過ごしておられる、
校長先生に、聴いていただきたいと思った。
子どもたちはポカーンとなるだろうな、と思いながら、
一生懸命歌った。
コンサートのあと、6年生が校長室に遊びに来て
「最後の歌が一番心に残った」と言ってくれた。
意外だった。
個人的な想いはあとまわしにして、
やっぱり最後は、子どもたちと盛り上がって終わったほうが良かったかな。
と、ちょっと後悔していたからだ。
でも、あれでよかったんだ、と思った。救われた一言だった。
いま、「校長室で会いましょう」というミュージカルを構想している。
今日出会った素晴らしい校長先生と、校長室の雰囲気が、
きっと作品の中に溶け込んでいることだろう。
先生、ありがとうございました。
またお会いしましょう!